HIFU（ハイフ）は、「High Intensity Focused Ultrasound」の略で、高密度焦点式超音波を用いた治療法です。

もともとはがん細胞を破壊・死滅させるために医療現場で使用されていましたが、近年では美容分野でも広く利用されています。

HIFUは肌の表面に傷をつけず、脂肪や筋膜などの皮下組織に直接働きかけることができ、リフトアップや部分痩せなどの効果をもたらします。

原理

・一般的な超音波との違い

一般的な超音波は広範囲に音波を伝達しますが、HIFUは照射プローブの中心から発せられる超音波を集束させ、目的に応じて皮下1.5mm、4.5mm、8.0mmの層にピンポイントで熱を加えます。

この技術により、超音波が集束された部分にのみ熱が加わり、周囲の組織に影響を与えることなく、従来のマシンでは到達しにくかったSMAS筋膜へのアプローチが可能になります。

・SMASへのアプローチ

SMASとは、たるみの原因となる表情筋膜のことで、これまでは外科手術でしかアプローチできませんでした。

HIFUはSMASに対して直接的に働きかけ、コラーゲン繊維を収縮させることでリフトアップ効果を得られます。

・当院で採用している蓄熱式HIFU（フォーカスネオ）

当院では、痛みや苦痛を伴う従来型の焦点式HIFUとは異なり、マイルドな体感が特徴の蓄熱式HIFUを採用しています。焦点式は肌の上で機器を止め、高出力で照射するため、機器の不備や肌から浮いている場合にはやけどの危険性があります。一方、蓄熱式は機器の先端を回しながら照射し、徐々にSMASや脂肪層に熱をためていくため、やけどの危険性が低く、安全に施術が行えます。